介護職は、社会全体にとって欠かすことのできない重要な仕事です。しかし、「やりがいもある一方で負担も大きい」という声が多く、特に40代・50代のミドル世代は、家庭状況・健康・キャリアなど複数の課題が重なることで不満を抱えやすくなっています。
2025年現在、介護業界の働き方は改善に向かいつつも、現場と制度のギャップが存在しており、不満の原因が複雑化しているのが現状です。

40代・50代が感じる介護職の主な不満
40代に多い不満:家庭と仕事の“二重負担”
40代は、子育て・家事・仕事・介護など複数の責任が重なる時期です。そのため、以下のような悩みが増えます。
- 夜勤と家庭の両立が難しい
介護職はシフト制が多く、特に夜勤がある職場では「子どもの送り迎えができない」「土日の行事に参加できない」など、家庭との両立が非常に困難です。
生活リズムの乱れは健康面にも影響し、疲労が蓄積しやすくなります。 - 賃金とライフステージのミスマッチ
40代は支出が多く、住宅ローン・教育費がピークになる時期。介護業界の基本給が低めなこともあり「働き続けても収入が増えない」という不安は大きなストレス要因になります。 - 体力面の不安が少しずつ増えてくる
20代〜30代と比べ、明確に体力の衰えを感じやすい年代です。重介助や入浴介助などの身体介護が負担となり、腰痛・肩こりなど慢性的な痛みを抱える人も増えています。
50代に多い不満:身体とキャリアの“行き詰まり
50代になると、肉体的負担がさらに深刻になり、キャリアの壁も感じやすくなります。
- 身体的負担が限界に近づく
夜勤・移乗介助・排泄介助などの負荷が大きく、腰痛や持病を抱える方も増加します。「この働き方を60代まで続けられのか?」という不安が強くなるのもこの年代です。 - 責任だけ増え、評価が追いつかない
50代はベテランとして頼られる反面、「ポジションが空かない」「昇格・昇給が頭打ち」「若手との役割差が曖昧」といった問題も発生します。「任される業務の重さに対して、給与が釣り合わない」という不満が多く聞かれます。 - 定年後の働き方の不透明さ
多くの施設が再雇用制度を設けていますが、「時給が大幅に下がる」「夜勤を続ける必要がある」などの現実もあり、不安を抱える方は少なくありません。
【施設別】介護職の現場でよくある不満
訪問介護の不満:一人対応の負担と収入の不安定さ
訪問介護は比較的働きやすいという人も多い一方、次のような独自の不満も存在します。
- 移動時間の長さと効率の悪さ
利用者宅が離れている地域では、移動時間が長く実働が短くなることも。「移動で半日終わる」というケースもあります。 - 1人での対応による精神的プレッシャー
トラブル・緊急時・クレーム対応をすべて1人で対処する必要があり、孤独感や不安がつきまといます。 - 急なキャンセルで収入が減ることがある
訪問介護は時給制や件数制が多く、利用者がキャンセルすると収入が減る可能性があります。
デイサービスの不満:多忙さとマルチタスク負担
デイサービスは日勤中心で働きやすいと人気ですが、“別の負担”が大きい傾向にあります。
- レクリエーションの準備が多く負担
企画・準備・運営がスタッフに任されることが多く、「仕事時間外に準備しないと間に合わない」という声もあります。 - 送迎業務のプレッシャーが大きい
交通状況や天候に左右されるため精神的負担が大きく、車の運転に不安を感じる方には大きなストレスになります。 - 利用時間帯が重なり慌ただしくなりやすい
食事・排泄・入浴などが同時進行するため、職員が足りないと非常に忙しい時間帯が生まれます。
入所施設(特養・有料老人ホームなど)の不満:身体負担と夜勤の重さ
入所系は介護度が重い方が多く、特に不満が出やすい環境です。
- 夜勤負担が大きい
長時間の夜勤は、睡眠障害・生活リズムの乱れ・慢性的疲労につながり、特に40代以降には大きな負担となります。 - 重介助が多く身体的リスクが高い
要介護度が高い利用者が多いため、身体介護の負担が他施設より高い傾向にあります。 - 人員不足の影響が大きく、一人当たりの業務量が膨れやすい
入所施設は慢性的な人手不足で、一人当たりの担当利用者数が多くなります。「常に走り回っている」という現場もあります。
不満を解消するための具体的な対策
給与・待遇の不満への対策
- 処遇改善手当が高い施設を選ぶ
- 資格取得で手当を増やす(初任者 → 実務者 → 介護福祉士)
- 福利厚生の内容をしっかり確認
- 転職時に条件交渉できるサービスを活用
身体的負担への対策
- 介護ロボットや福祉用具の導入施設に注目
- 身体負担が少ない業態(デイ・訪問)の検討
- 夜勤なし・日勤のみの働き方に変更
- 腰痛予防研修やサポート制度のある職場を選ぶ
人間関係への対策
- 離職率・定着率を確認
- 面接で「チーム体制」「研修制度」を質問
- 大規模施設や年齢層が広い職場を選ぶ
- ミドル世代の社員が多い施設を選ぶと馴染みやすい
キャリア不安への対策
- 資格取得支援制度のある職場を選ぶ
- キャリアアップの道筋が明確な事業所を優先
- 長期的に働けるシフト体系(夜勤少なめ等)を重視
不満を解消するための具体的な対策
介護職における不満は「給与」「身体的負担」「働き方」「人間関係」など多岐にわたります。特に40代・50代はライフステージや体力の問題が重なり、より複雑な課題を抱えがちです。
しかし、施設ごとに特徴や傾向を理解し、自分に合った働き方を選べば、負担を減らしつつ長く働ける環境を手に入れることができます。
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