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介護業界は、慢性的な人手不足が続いているため、無資格でも正社員で働ける求人が豊富です。特に「無資格可」「資格なしでもOK」「未経験歓迎」といったキーワードが多く見られ、働きながら資格を取りたい人にとってチャンスが増えています。
まずは現状からチェックしてみましょう。
- 無資格者OKの求人:約 42,845件(2025年7月7日時点)
- 無資格OKの高年収求人(年収500万円以上):188件掲載
- 東京23区内でも2,519件の該当求人あり
このように、介護職において資格がなくても正社員として採用されやすい状況は間違いありません。
無資格でも採用される理由
介護業界では「資格がないから正社員は無理かも…」と不安に思う方も多いですが、実際には無資格でも多くの人が正社員として採用されています。その背景には、複数の理由が重なっています。ここではそのポイントを詳しく見ていきましょう。
介護業界の「人手不足」が深刻だから
日本は急速な高齢化が進行中で、65歳以上の人口は約30%以上を占めています。それに伴い、介護サービスの利用者も年々増加しており、介護職の人材は全国的に不足しています。
有効求人倍率の高さ
厚生労働省の統計では、介護職の有効求人倍率は約3倍前後とされており、これは他業種に比べてもかなり高い水準です。つまり、「求人数に対して働き手が少ない」ため、資格の有無よりも、働きたいという意欲や人柄が重視されているのです。
無資格でもできる仕事が多く用意されている
介護といっても、すべての業務が資格保有者でなければできないわけではありません。
無資格でもできる主な業務
- 食事の準備、配膳、片付け
- 居室や施設内の清掃
- 洗濯やシーツ交換
- 利用者の見守り
- 買い物・外出の付き添い
- 送迎(普通免許があれば可)
- 電話応対や事務作業 など
これらは身体介護ではないため、資格を必要としません。また、身体介護が必要な場面でも、有資格者の補助として参加することは可能です。
施設側が「育てる前提」で人材を募集している
近年、多くの介護事業者は「未経験・無資格の人を採用し、現場で育てる」という考え方にシフトしています。
なぜ「育成前提」で採用するのか?
- 長く勤めてもらえる人材を確保したい
- 新人を自社の方針に合わせて教育した方がミスマッチが少ない
- 介護現場で大切なのは「思いやり」や「責任感」であり、資格は後から取得可能
こうした考えから、採用時には「人柄」や「熱意」が重視される傾向にあります。事実、面接時に「なぜ介護をやりたいか」「どんな介護士になりたいか」を丁寧に話すだけで、好印象を得られるケースが多いです。
資格取得支援制度が整っている施設が多い
無資格の状態で正社員として採用された後、ほとんどの施設では資格取得の支援制度があります。
代表的な支援内容
- 初任者研修の受講費用を会社が全額または一部負担
- 勤務扱いで研修に参加可能(シフト調整あり)
- 試験前のフォローアップや模擬テスト実施
このような制度があるため、「まずは現場で経験を積みながら、ゆくゆくは資格を取ってキャリアアップしたい」という方にとっては非常に恵まれた環境です。
法制度の変更で「無資格者の研修受講」が進んでいる
2024年4月から、介護現場では「認知症介護基礎研修」の受講が義務化されました。これは、無資格で介護に関わる人全員が対象となっており、働きながら研修を受ける仕組みです。
研修内容と特徴
- オンライン受講も可能(eラーニング)
- 2〜3時間程度で終了
- 内容は「認知症の基礎知識」「対応の基本」など初心者向け
- 受講費用は3,000〜5,000円程度(施設が負担してくれる場合も多い)
この制度により、「無資格でも安心して介護を始められる環境」が整ってきたと言えます。
「やさしさ」や「共感力」が評価される職場だから
最後に、介護の仕事は「技術」だけでなく「人間性」が非常に重要な業界です。
- 高齢者の話をよく聞く
- 相手の立場になって考える
- 根気強く、丁寧に接する
こうした姿勢が評価されるため、「資格よりも人柄を重視する」という採用方針が多いのです。実際、長く働くベテランスタッフでも、最初は無資格からスタートしている方がたくさんいます。
このように、介護業界では無資格者でも安心して働ける理由がしっかりとあります。求人を探す際は、「資格支援あり」「未経験歓迎」などの条件をチェックして、自分に合った職場を見つけてくださいね。
無資格正社員として働くメリット
介護業界では「資格がないと正社員になれないのでは?」と思う方も多いですが、実際には無資格のまま正社員として働くメリットがたくさんあります。ここでは、そのメリットをひとつずつ丁寧に解説します。
メリット①:正社員として安定した給与と待遇が得られる
多くの介護施設では、無資格者でも月給20万円以上+手当付きの求人が数多くあります。パートやアルバイトとは違い、正社員になれば以下のような待遇を受けられます。
正社員の主な待遇
- 月給制(20万〜26万円程度が相場)
- 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)
- 賞与(年2回支給の施設が多い)
- 年次有給休暇あり(半年後に10日付与が一般的)
- 昇給制度あり(年1回など)
実例
たとえば「無資格OK・賞与あり」の求人だと、年収300〜350万円が見込めるケースも珍しくありません。これは、事務職や販売職など他業種と比較しても悪くない水準です。
メリット②:働きながら資格が取れる職場が多い
介護業界の多くの職場では、資格取得支援制度が整っています。これは「無資格の人でも将来的に資格を取ってスキルアップできるように」という目的で導入されている制度です。
支援の内容例
- 初任者研修の受講費用を全額会社が負担
- シフトを調整して研修日程を確保してくれる
- 講座会場への送迎をしてくれる施設もあり
- テキストの貸出や模擬試験のフォロー付き
何の資格が取れるの?
- 初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
- 実務者研修(ステップアップ向け)
- 介護福祉士(国家資格)
このように、働きながら段階的にスキルアップしていけるため、資格とキャリアの両立が可能になります。
メリット③:未経験者が活躍しやすい環境が多い
無資格で働き始める方は、ほとんどが未経験者です。そのため、施設側も「教育・研修に力を入れている」職場が多くなっています。
教育体制の例
- 先輩スタッフがマンツーマンで指導
- マニュアルや動画教材あり
- 研修期間中は業務を限定してサポート中心
- 1ヶ月〜3ヶ月の研修期間を設けている
未経験の方が向いている理由
- 変な癖がついていないため、素直に吸収できる
- 「利用者目線」で考えられる
- 人との接し方に不安がないなら十分適性あり
未経験だからこそ、基礎から丁寧に学べるチャンスでもあるのです。
メリット④:人の役に立てる実感が大きい仕事
介護の仕事は、「ありがとう」の言葉が直接返ってくるやりがいのある仕事です。資格がなくても、利用者との会話や日常のサポートを通じて、人の生活を支えているという実感を持つことができます。
利用者や家族の声
- 「お話ししてくれて嬉しいです」
- 「助かりました、ありがとう」
- 「毎日来てくれるから安心です」
こうした言葉を直接もらえる機会が多く、「この仕事をやっていて良かった」と感じられる瞬間がたくさんあります。
メリット⑤:長期的なキャリアが描ける
介護業界は、年齢や学歴に関係なくキャリアアップしやすい分野です。無資格からスタートして、将来的に施設のリーダーやサービス提供責任者、施設長を目指すことも十分可能です。
実際のキャリアステップ例
- 無資格で入職
- 初任者研修を取得
- 実務者研修+経験年数を積む
- 国家資格「介護福祉士」を取得
- サービス提供責任者やリーダーへ昇進
他の業界では難しい「学歴・資格なしからの幹部昇進」も、介護業界なら十分実現可能です。
メリット⑥:職場が全国にあり、引っ越しても仕事が見つかる
介護施設は、全国どこにでもあります。そのため、地元を離れてもすぐに仕事が見つかるというのも大きなメリットです。
- 地方へのUターンやIターン転職にも対応しやすい
- 都市部で経験を積んで、地元で活かせる
- 家族の事情で転居しても再就職がしやすい
「無資格でも経験あり」というだけで、多くの施設が歓迎してくれるため、全国で通用するキャリアが身につくのです。
無資格で正社員になるためのポイント
以下に、「無資格で正社員になるためのポイント」を解説します。応募前の心構えから、面接、採用後までの流れをステップごとに丁寧に説明します。これを読めば、無資格の方でも自信を持って介護業界へ一歩を踏み出せるはずです。
求人選びのコツを知る
検索時に使うべきキーワード
- 「無資格OK」
- 「未経験歓迎」
- 「資格取得支援あり」
- 「正社員登用あり」
- 「研修制度充実」
これらのキーワードが入っている求人は、無資格者へのサポート体制が整っている可能性が高く、最初の職場として最適です。
どんな施設を選ぶと安心?
- 職員の年齢層が広く、若手〜ベテランまで在籍している
- 離職率が低い(長く働いている人が多い)
- 利用者数が多すぎず、業務が分担されている
- デイサービス、グループホーム、小規模多機能型など少人数制の施設もおすすめ
地域密着型の施設もねらい目
大型法人よりも、地域に根付いた小規模施設の方が「人柄重視」の採用をしている場合もあります。「家庭的な雰囲気で働きたい人」に向いています。
履歴書・職務経歴書の書き方のポイント
資格なしでも採用される履歴書の特徴
- 「志望動機」に熱意と将来の目標を書く
- 「介護の仕事に興味を持った理由」を具体的に書く
- 資格はないが、「今後取得予定」であることを明記する
- 飲食・接客・子育て経験があれば、人と関わるスキルとしてPR
例:志望動機(未経験・無資格)
「以前、祖母の介護をしていた経験から、高齢者の役に立ちたいと感じました。資格はまだ持っていませんが、現場で学びながら初任者研修を取得し、将来的には介護福祉士も目指したいと考えています。」
面接時に押さえるべきポイント
よく聞かれる質問と対策
- 「なぜ介護業界を選びましたか?」
→ 個人的な体験や身近なきっかけを交えて答える - 「資格がない中で不安はありませんか?」
→ 不安はあるが、努力して乗り越える意欲を伝える - 「将来的にどのような仕事がしたいですか?」
→ キャリアアップの意欲を示す(例:初任者研修→実務者研修)
面接時の服装・マナー
- スーツまたはオフィスカジュアル
- 髪型や爪は清潔に
- 相手の目を見て、笑顔で話す
- 敬語を意識し、ハキハキと答える
ポイント
介護業界では、「優しそう」「真面目そう」「長く働いてくれそう」と思ってもらえることが最重要です。技術よりも、印象と姿勢が合否を分けます。
オススメ:勤務先が提携している研修校を確認
勤務先が研修校と提携している場合、費用補助や勤務調整などがスムーズに受けられることがあります。入職前に確認すると◎。
最初の3ヶ月で信頼を築く行動とは?
新人がやるべき心構え
- 挨拶は誰よりも元気に
- メモ帳を常に持ち歩く
- わからないことは「必ず質問」
- 身だしなみは常に清潔に保つ
- 上司や先輩が見ているポイント
- 利用者への対応が丁寧か
- 時間を守る・報告ができるか
- 小さな業務でも手を抜かず、真面目に取り組む姿勢
介護の現場はチームプレーです。「信頼される人材になること」が、早期定着やキャリアアップへの第一歩となります。
必須チェック:介護の研修制度
認知症介護基礎研修(2024年4月義務化)
- 対象:資格がないまま介護業務に携わる人
- 内容:eラーニング対応もあり、約150分(2.5時間)で完了
- 受講期限:入職後1年以内(新規&中途も同じ)
- 費用目安:3,000〜5,000円程度。自治体や勤務先による補助あり
初任者研修を取得するとどうなる?
- 介護の初歩からしっかり学べて、国家資格「初任者研修」を取得可能
- 有料老人ホームや訪問介護、夜勤も可能な施設で活躍しやすくなります
- 受講期間:1ヶ月〜数ヶ月、費用:5万円〜10万円
狙い目求人&転職サポート活用術
無資格OK求人を地域別に探す
- 全国:求人サイトにて「資格なし」「無資格可」で999件以上検索可能
- 関西など地方でも多数掲載されています
転職エージェントやサイトを活用
- 「レバウェル介護」など、資格取得支援制度ありの求人紹介も充実
- エージェントを利用すると、業務内容・見学の日程・研修制度など詳しく比較・相談しやすくなります。
よくある疑問
Q1.無資格でも夜勤に入れる?
A. 最初は日勤中心で身体介護を学びながら、徐々に夜勤に挑戦する形が一般的。経験や資格を得てから夜勤可能な施設にチャレンジできます
Q2.有資格者との差は?
A. 給与は月給2〜3万円程度の差あり(無資格→23〜26万円/有資格→25〜30万円以上)。とはいえ、資格取得で差額を埋められます。
Q3.働きながら勉強できる?
A. 多くの施設で「介護資格取得支援制度」があり、勉強や費用面でサポートあり。
以下に、無資格から介護職の正社員を目指す方に向けて、この記事全体の「まとめ」を丁寧に整理しました。読み終えたあとに安心して行動に移れるよう、重要なポイントを簡潔かつわかりやすく振り返ります。
まとめ|無資格から介護職の正社員を目指すあなたへ
介護業界では、今もなお人手不足が続いており、「無資格・未経験OK」の正社員求人が豊富に存在します。これは、業界全体が「やる気のある人を育てていこう」という意識に変わってきているからです。
無資格でも正社員になれる理由
- 人材不足により「人柄・意欲」が重視される
- 無資格でもできる業務(生活援助・見守りなど)が多い
- 現場で学びながらステップアップできる体制が整っている
- 「認知症介護基礎研修」の義務化により、誰でも基本知識を得られる
無資格正社員として働くメリット
- 月給20万円以上+手当・賞与など、安定した待遇
- 働きながら初任者研修→介護福祉士へとキャリアアップ可能
- 接客・子育て経験も活かせる「人と関わる仕事」
- 「ありがとう」が直接もらえる、やりがいのある職場
- 引っ越し先でも再就職しやすい、全国で活かせるスキル
無資格で正社員になるためのステップ
- 求人選び:「無資格OK」「資格支援あり」「未経験歓迎」で検索
- 履歴書・面接準備:人柄と熱意をアピール。「今後資格を取りたい」という意志が◎
- 入職後の準備:「認知症介護基礎研修」は1年以内に必ず受講
- 資格取得:初任者研修は1〜3ヶ月で取得可能。費用は施設補助ありの職場が多数
- 信頼される行動を意識:メモ・挨拶・報告をしっかり行うことが第一歩
最後に
資格がなくても、あなたの「思いやり」や「やる気」は、介護の現場で必ず求められています。まずは、「自分に合った無資格OKの職場」を見つけ、第一歩を踏み出してみましょう。
不安を感じるかもしれませんが、大丈夫。介護の現場には、同じように未経験からスタートし、今では立派に活躍している先輩がたくさんいます。
介護職は、無資格からでも「人生を変えられる仕事」です。あなたの一歩を、心から応援しています。


