再就職

介護職として働いていたけれど、出産・育児や介護離職などで「ブランクがある…」という方へ。

ブランクがあっても、実は介護業界では歓迎されることも多く、好条件求人や支援制度が充実していることをご存知でしょうか?ここでは、再スタートをスムーズにするポイントを分かりやすく紹介します。


1. ブランクOKの求人は実は多い!人手不足だからこその採用チャンス

「しばらく介護の現場から離れていたし、もう戻るのは難しいかも…」
そんなふうに思っていませんか?でも、実は介護業界では“ブランクのある方”を歓迎する職場がたくさんあります。

人手不足は深刻。だからこそ「経験者」は引く手あまた

日本では高齢化がますます進んでおり、介護職のニーズは年々高まっています。特に、2025年には団塊の世代がすべて75歳以上の後期高齢者になる「2025年問題」により、介護人材の不足がさらに深刻化すると言われています。

そのため、現場では少しでも経験のある人を採用したいというニーズが非常に強いのです。
たとえブランクが数年あっても、「介護福祉士」「初任者研修修了者」などの資格を持ち、以前に実務経験がある方は即戦力として見られる傾向にあります。

現場の声:「ブランクがある方でも、実際に働き出すと体が覚えていることが多く、すぐに慣れるケースが多いです」(特別養護老人ホーム・施設長)

ブランク歓迎を明示した求人が増加中

最近の求人サイトを見ると、「ブランクOK」「復職歓迎」「研修あり」などの言葉を見かけることが増えてきました。これは、業界としても経験者の復帰を後押しする流れが強まっている証拠です。

こうした求人は以下のような特徴があります。

求人の特徴内容
「ブランクOK」「復職応援」の記載応募ハードルが低く、研修やサポートが用意されている
OJT(現場での研修)が充実実際の業務をしながらスキルを思い出せる
パート・短時間勤務OK家事や育児と両立しやすい
介護職未経験者向けにも優しい職場環境経験者にはさらに安心して戻れる体制が整っている

「資格なし・長期ブランク」でも採用される理由とは?

実は「資格があっても経験が浅い人」よりも、「ブランクがあっても以前しっかりと働いていた人」のほうが、施設側にとっては頼もしい存在になることも。

たとえば、

  • 利用者との接し方やケアの基本を理解している
  • チームケアや報告・連絡・相談など、現場の動きに馴染みがある
  • 介護記録の書き方、感染対策、移乗介助の基本がわかる

このようなスキルや経験は、現場ですぐに活かせる“宝”です。

ポイント:「“完璧な即戦力”じゃなくてもOK。『介護の現場を知っている』だけで、職場にとって大きな戦力になります。」

面接や書類での伝え方も重要

求人に応募する際には、ブランクがあることを正直に伝えつつも、以下のように前向きな姿勢を示すと好印象です。

  • 「子育てが落ち着き、また介護職として働きたいという気持ちが強くなりました」
  • 「以前の経験を活かし、今の介護にもう一度関わっていきたいと考えています」
  • 「新しい制度や技術にも対応できるよう、再勉強も進めています」

このように、介護業界では「ブランクはマイナスではない」というのが今のスタンダードです。
実際、現場では「戻ってきてくれてありがとう」と感謝されるケースも多く、再スタートのチャンスはたくさんあります。


2. 資格や経験があるなら無条件OK!最大40万円の準備金制度を活用しよう

再就職準備金貸付制度ってなに?

これは、介護職として再就職を目指す有資格者が「働き始めるまでの準備資金」として最大40万円を無利子で借りられる制度です。
しかも、条件を満たせば全額返済不要になります!

基本情報まとめ

内容詳細
貸付金額最大40万円(1人1回限り)
利子無利子
返済条件再就職後、2年以上継続勤務すれば返済不要(免除)
利用対象過去に介護職として1年以上の勤務経験があり、かつ介護資格を保有している方
使用目的制服購入、交通費、引っ越し費用、研修受講料、子育て支援費など

誰が使えるの?

下記の条件を満たす方が対象です:

  • 介護福祉士、実務者研修、初任者研修などの介護系資格を持っている人
  • これまでに1年以上、介護職として働いた経験がある人
  • これから介護施設や事業所などに再就職予定の人(※既に就職が決まっていないと申し込みは不可)

返済免除の条件は?

借りた後、介護の仕事に就いて2年間以上継続して勤務すれば、なんと返済は全額免除されます!つまり、実質的に「最大40万円が支給される」と考えてOKです。

注意点:「勤務期間が2年未満」で退職してしまった場合は、残額を返済する必要があります。


どうやって申し込むの?

申請は、各都道府県の「社会福祉協議会」が窓口です。以下の流れで進めましょう。

  1. 介護の再就職先を決める(内定通知が必要)
  2. 求人事業所の証明書を用意
  3. 必要書類をそろえて各都道府県の社会福祉協議会に申請
  4. 貸付が承認されれば、指定口座に振り込み

ポイント:施設によっては「申請サポート」をしてくれるところもあります。「再就職準備金制度使えます」と書かれている求人はねらい目です。


利用者のリアルな声

「復帰前に制服や靴、研修教材、通勤用の自転車を揃えたら思ったより費用がかかって…。でも準備金のおかげで家計に負担をかけずにスタートできました」(40代・女性)

「最初は貸付って聞いて不安だったけど、2年働けば返済いらないって知って驚き。実質ボーナスみたい!」(30代・男性)


他にもある!併用できる支援制度

再就職準備金とあわせて使える制度もあります。

制度名内容併用可否
介護職員復職支援研修各自治体で開催される無料の研修講座
就職祝い金・入職お祝い金(民間施設)施設ごとの採用キャンペーン△(施設による)
介護職向け子育て支援(ファミリーサポート)一時預かりや育児支援サービス

制度を使えばブランク復帰のハードルは下がる

  • 再就職準備金貸付制度を使えば、復帰時にかかる費用の負担が大きく軽減
  • 2年働くだけで返済不要=実質40万円支給!
  • 手続きも意外と簡単。まずは再就職先を決めてから申請を進めよう

この制度を知っているかどうかで、復職のしやすさは大きく変わります。
「使えるものは使う!」という気持ちで、まずは地域の社会福祉協議会のHPをチェックしてみましょう。


3. 公的・自治体・民間…選べる復職支援制度まとめ

支援制度内容おすすめポイント
全国老人福祉施設協議会:復職支援プログラムオンデマンド講座で最新の制度・介護技術を学べる無料/自宅受講OKで負担少なめ
自治体主催の再就職支援講習地域で座学+実技研修(車いす移乗・口腔ケアなど)無料/ブランクに不安がある人向け
都道府県の準備金貸付制度最大40万円の返還免除制度経済的支援が欲しい人に最適
民間企業・施設の復職プランOJTや体験入職などが充実実際の職場でスムーズに慣れられる

4. ブランクからの復帰準備:早めに取り組むほど安心

介護職として復帰を目指すなら、いきなり働き始めるよりも「事前の準備」がとても重要です。
数年のブランクがある方でも、少しずつ体と心を仕事モードに整えることで、スムーズに復帰できます。

ここでは、段階的に行える“復職のための準備”を具体的に紹介します。


【STEP1】まずは「体のリズム」を整える

介護の仕事は、心身ともにエネルギーを使う仕事です。特にブランクが長い方ほど、いきなりフルタイム勤務に戻るのは大きな負担になります。

日常生活でできる体力アップのコツ

  • 朝起きる時間を整える:夜勤がある仕事でも、生活リズムの基盤が大事。
  • 1日30分のウォーキング:階段を使う、遠回りするなどで自然に身体を慣らす。
  • ストレッチや簡単な筋トレ:腰や膝を守るための筋力強化(スクワット・足上げなど)。

ポイント:介護現場では「中腰」や「移乗介助」が多く、腰痛予防のストレッチがとても役立ちます!


【STEP2】知識と技術の“再確認”をしよう

制度や技術は数年で大きく変わります。特に2015年以降、介護保険制度の改正や、ICT・介護ロボットの導入が進みました。
そのため、ブランク期間中の変化を把握することが重要です。

おすすめの学び直し方法

方法内容費用
YouTubeの介護チャンネル介助方法や制度の解説動画無料
自治体の「復職支援講座」座学+実技の無料研修(半日~2日)無料
オンライン講座(eラーニング)パソコンやスマホで学習無料~数千円
過去のテキストやノートを見返す自分の現場経験を思い出す無料

実際の声:「自宅で学べる動画講座を見て、久しぶりの介護技術を思い出せました。特に“移乗介助”や“口腔ケア”は最新のやり方が学べて良かったです」


【STEP3】働き方を見直し、“無理のない復帰”を目指す

介護職への復帰は「いきなり常勤で夜勤あり!」ではなく、「自分の生活に合った形」で始めるのがおすすめです。

無理なく始められる働き方

  • 週2~3日のパート勤務からスタート
  • 日勤のみのシフトで生活リズムを整える
  • 子育てや介護と両立できる短時間勤務(1日4時間など)
  • 職場見学OKの施設で雰囲気チェック→安心して復帰

こんな働き方ができます

働き方特徴
デイサービス勤務日勤のみ・比較的軽度の介護が中心・家庭との両立がしやすい
特養・老健のパート勤務曜日固定など柔軟なシフト対応が可能
夜勤専従高収入を目指すならこちら。ただし体力と慣れが必要
小規模多機能型施設利用者との距離が近く、やりがい重視の方に人気

【STEP4】職場選びは“見学・体験入職”で失敗を防ぐ!

求人票だけではわからないのが「職場の雰囲気」。ブランク明けの復帰では、人間関係や指導体制の丁寧さが重要です。

見学・体験入職でチェックすべきポイント

  • 現場のスタッフが明るく挨拶しているか?
  • 丁寧な指導マニュアルがあるか?
  • OJTや研修制度が整っているか?
  • 「ブランクOK」の表記があるか、実際に復職者がいるか?

ポイント:「教育担当の先輩がついてくれる職場」や「マンツーマン指導」があるところは特に安心!


少しずつ整えれば、ブランク復帰は不安ゼロに近づく!

  • 体の準備(ウォーキング・ストレッチ)でケアの基本動作に慣れる
  • 制度や介護技術の学び直しはYouTubeや自治体講座でOK
  • “いきなり常勤”ではなく、自分の生活に合った働き方からスタート
  • 職場の雰囲気は“見学・体験”で確認してから応募を

ブランクがあるからこそ、準備をしっかり整えれば自信を持って復帰できます。焦らず、ひとつずつステップを踏んでいきましょう。



5. 面接で「ブランクOK」を伝えるコツ|不安を“強み”に変える話し方とは?

介護職への復帰を考える上で、多くの方が不安に感じるのが「面接」です。
特にブランクがあると、「なぜ辞めたのか?」「なぜ今戻りたいのか?」といった質問にどう答えたらいいのか悩みますよね。

でも安心してください。ブランクがあることは、ネガティブではなく“強み”として伝えることができます。
ここでは、具体的な伝え方、NG例、好印象を持たれる受け答えのコツなどを紹介します。


採用担当者はどこを見ている?

まず知っておきたいのは、面接官は「完璧なスキル」ではなく、以下の点を重視しているということです。

チェックポイント採用側が見ていること
ブランク期間中の状況何をしていたのか?責任を持っていたか?
戻りたい理由本人の意思・継続性・前向きな姿勢
職場の雰囲気と合いそうかコミュニケーション力・柔軟性・協調性
再スタートへの覚悟継続して働けるか?努力する意欲があるか?

つまり「ブランクはあってもOK。でもその理由と気持ちをきちんと伝えてほしい」というのが本音です。


ブランクをネガティブに伝えてしまうNG例

  • 「特に理由もなく辞めていました…」
  • 「仕事がきつかったので一度離れました」
  • 「家事や育児で忙しくて何もしていませんでした」

➡ こうした答えは、消極的な印象や不安感を与える原因になります。


好印象につながる伝え方|具体的なテンプレート

以下は「前向きに」「信頼感をもって」伝えるための言い回し例です。

【ケース1】子育て・介護など家庭の事情で離職していた場合

「これまで数年間は家族の介護に専念しておりましたが、ようやく生活も落ち着き、再び介護職として社会に貢献したいという気持ちが強くなりました。以前の経験を活かしつつ、新しい知識も学んでいきたいと考えています。」

【ケース2】体調不良などで一時離職した場合

「体調を崩し一度仕事を離れましたが、今は医師の判断でも問題なく、万全の体制で復帰できます。このブランク期間に体調管理の大切さも学び、今後の仕事に活かせると感じています。」

【ケース3】別業種に一時転職していた場合

「介護職以外の業種で働いていましたが、やはり“人の役に立つ仕事”に戻りたいという思いが強くなり、再び介護の道を志しました。異業種で学んだ接客力やチームでの連携も、介護の現場で活かせると考えています。」


ブランク中に取り組んだことを“強み”に変える

たとえ現場から離れていても、以下のような活動は立派な「努力」として評価されます。

ブランク中の取り組みアピール例
介護関連の動画や講座を視聴「最新の介護制度や技術について学び直しました」
介護施設のボランティア参加「現場の雰囲気を思い出し、スムーズな復帰ができると感じました」
家族介護の経験「家族のケアを通じて、改めて介護の重要さとやりがいを実感しました」

「なぜうちを選んだのか?」に説得力を持たせる

これは最もよく聞かれる質問のひとつです。事前に施設の特徴や理念を調べ、以下のように答えましょう。

「御社の“寄り添う介護”という方針に共感し、ブランクからの再出発でも支援体制があると知り、ぜひここで経験を活かしたいと思いました。」

「職場見学をさせていただいた際に、スタッフの方々の温かい対応が印象的で、自分もここで一緒に働きたいと強く感じました。」


面接は“ブランクを正直に、前向きに”伝えることがカギ

  • ブランク期間はごまかさず、理由と今の気持ちを丁寧に伝える
  • 家庭・健康・異業種など、それぞれの事情を“経験”として活かす視点で
  • 「なぜ今戻りたいのか」「なぜこの職場か」を明確に話すと、採用率がUP!

あなたのブランクは決してマイナスではありません。それをどう伝えるかで、印象は大きく変わります。準備を整えて、ぜひ自信を持って面接に臨みましょう!


6. 「2025年問題」でも介護職は将来性大!今がチャンス

「2025年問題」とは何か?

日本の高齢化は急速に進行しており、2025年には「団塊の世代(1947~49年生まれ)」がすべて75歳以上の後期高齢者になります。
これにより、要介護者の数が急増し、医療・介護のニーズが爆発的に増えるのが「2025年問題」です。

数字で見る高齢化の現実

  • 2025年時点で75歳以上の人口は2,180万人超(全人口の18%以上)
  • 要介護認定者数は800万人以上になると予測
  • 厚生労働省の試算では、2025年に必要な介護職員数は約245万人 → 現在より32万人以上不足

つまり、「経験者の復帰」がこれ以上ないほど求められている時代が到来しているのです。


介護職は「なくならない仕事」その筆頭

AIやロボット技術の発展により、事務や製造など多くの職種が機械に置き換えられていく中、介護職は「人との関わり」が中心であり、自動化が難しい分野です。

だからこそ求められる“人の手”

  • 排泄介助、入浴、食事補助など「五感を使うケア」は人にしかできない
  • 利用者との信頼関係構築も、表情や声かけ、共感が必要
  • 高齢者の“気持ちの変化”を察知するのは、長年の経験が活きる分野

このように、介護職はテクノロジーだけでは代替できない「人間力」が求められ、将来的にも安定した仕事であり続けます。


進化する介護|AI・IT・ロボットで働きやすく

とはいえ、テクノロジーの進化が無意味というわけではありません。
むしろ、働く人の負担を減らし、“ケアに集中できる”環境が整いつつあるのです。

こんな場面でITが活躍中

テクノロジー活用例
記録アプリ・クラウド管理手書き→タブレット入力で記録時間を50%削減
AI見守りカメラ夜間の転倒や徘徊を自動通知、夜勤の負担軽減
移乗支援ロボット腰を痛めずに移動介助が可能、身体負担を大幅軽減
オンライン研修スマホで介護研修、ブランク明けでも学びやすい

これにより、体力的なきつさを理由に離職していた人も“戻りやすく”なっています。

地域包括ケアで広がる活躍の場

政府が進める「地域包括ケアシステム」は、介護が“施設中心”から“地域全体”へと広がる流れをつくっています。

つまり、介護職の働き方はこんなふうに変化中!

  • 在宅介護・訪問介護:地域密着で利用者に寄り添う仕事が増加
  • 地域サロン・通いの場:レクリエーションや介護予防の活動も担当
  • 病院と連携する「多職種協働」:看護師・リハビリ職とチームで支援

ブランク明けの人にも「比較的ゆるやかで、やりがいを感じやすい」働き方が広がっています。


復職は“今”がチャンスな理由

  1. 求人が豊富で選びやすい
     → ブランクOK、日勤のみ、研修充実など多様な条件の求人が多数
  2. 支援制度が充実している
     → 再就職準備金貸付制度、自治体の研修講座、各種祝い金など
  3. 給与・待遇の底上げが進んでいる
     → 介護報酬改定で賃金UP、キャリアパス制度で昇給も可能
  4. ICT・ロボットの導入で働きやすくなっている
     → 肉体的・精神的負担が軽減され、長く働ける職場環境に進化

まとめ|2025年問題=あなたの“再出発チャンス”

  • 高齢者増加・人手不足という社会課題のなかで、「介護経験者の復職」が最も求められています
  • 介護職は「なくならない仕事」であり、今後も安定・将来性抜群
  • ITやロボットの導入で、かつてより“ずっと働きやすい”環境が整っています
  • ブランクからの復帰は、支援制度や柔軟な働き方を活用すれば不安なく始められる

介護職として、もう一度誰かの「ありがとう」に出会いませんか?